スコット・ウォーカーさんが死去 「ダンス天国」、「太陽はもう輝かない」

 1960年代、ザ・ビートルズに匹敵する人気グループだったウォーカー・ブラザーズのボーカルでシンガー・ソングライターのスコット・ウォーカー(本名ノエル・スコット・エンゲル)さんが22日、死去した。所属レコード会社「4AD」が公式サイトで発表した。76歳。米オハイオ州出身。

 43年、地質学者の子として生まれ、セッションベーシストとしてキャリアをスタート。60年代にカリフォルニアでウォーカー・ブラザーズを結成した。

 65年に大手のマーキュリーと契約。英国や日本ではビートルズのライバルと目されるほどブレークし、ボーカルのスコットさんはアイドル的な人気者に。「太陽はもう輝かない」、「ダンス天国」などの大ヒットを飛ばした。ソロに転身後は「スコット」、「スコット2」などのアルバムを発表。70年代後半にはウォーカー・ブラザーズを再結成した。

 90年代にはレオス・カラックス監督の「ポーラX」など映画音楽も手がけ、2000年にはロンドンでサウスバンク・メルトダウン・フェスティバルをキュレートした。

 今世紀に入ってからも精力的に活動し、02年には英ロックバンド、パルプのアルバム「ウィ・ラヴ・ライフ」をプロデュース。近年は英名門レーベルの4ADから「ザ・ドリフト」、「ビッシュ・ボッシュ」などのアバンギャルドな作品を発表していた。また、07年には故デヴィッド・ボウイさんが製作総指揮を務めたドキュメンタリー映画「スコット・ウォーカー 30世紀の男」が公開された。

 ボウイさん、アレックス・ターナー(アークティック・モンキーズ)ら後進に多大な影響を及ぼしており、レディオヘッドのトム・ヨークはツイッターで「とても悲しい。彼はレディオヘッドと私自身に大きな影響を与え、私が自分の声と言葉をどう使えるか教えてくれました。メルトダウン・フェスで一度、彼に会いました。優しく紳士的なアウトサイダーでした」と、スコットさんを悼んだ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス