故ぼくりり幽霊活動中 1月葬式ライブ開いたのに…箕輪★狂介に楽曲提供 

 故ぼくのりりっくのぼうよみ(左)と箕輪☆狂介
 故ぼくりりの提供曲「徒花」が収録されるアルバムのジャケット写真
2枚

 1月末に音楽活動からの引退ライブを「葬式」と銘打って行ったシンガー・ソングライターのぼくのりりっくのぼうよみ(21)が「故・ぼくのりりっくのぼうよみ」名義で“幽霊仕事”を続けている。“生前”にオファーを受けたいくつかの仕事が残っており、その1つが幻冬舎の編集者・箕輪厚介氏(33)と同一人物にしか見えないアーティスト・箕輪★狂介(25)への楽曲提供。デイリースポーツはレコーディング中のスタジオに潜入し、世間をざわつかせてきた若き幽霊を直撃、現在の心境を聞いた。

 1月29日にアーティストとしての「葬式」を開いたのに、楽曲提供!?名前を変えて、活動を継続するということなのか…。真意を聞くためスタジオの扉を開けると、レコーディング中の狂介に「かわいい!」と笑顔を見せる、故・ぼくのりりっくのぼうよみがいた。

 写真撮影の際には「編集で頭に輪っかをつけてください」とリクエストし、続けた。「ぼくりりの時に受けた仕事で残っていたものの1つです。ちょこっとエネルギーが残ってて、思念体みたいなもの。幽霊。さすがに(音楽活動を続けるのは)ダサすぎるじゃないですか?おまえ辞めたじゃんってなる」と説明。2018年3月に箕輪氏と初対面した際、楽曲提供を約束していたという。

 高校生だった15年にメジャーデビュー。歌詞の文学性が高く評価され、文芸誌にエッセーを寄稿するなど、若き天才として注目を集めた。ところが18年9月に「ぼくりりからの辞職」を突如、発表。

 一人歩きする「ぼくりり」と自身のギャップを解消すると決め「精神がキツかったのがスタート地点にはあったんですけど、辞めることを決めた後はインターネット破壊活動を楽しんでました。燃料、は~い、みたいな」とネット上で過激な発言を炎上させるなど「引退イベント」を楽しんだ。MCなしで締めくくった「葬式」後も涙はなく「妙な充実感がありました」と振り返る。

 4日には「たなか(前職ぼくのりりっくのぼうよみ)」名義で映画イベントに登場。あくまで俳優活動の名前で、今後は“幽霊仕事”以外は未定という。

 箕輪氏に提供した曲は「徒花(あだばな)」。テレビやイベントに引っ張りだこになり、バブル的に人気者となっていく一方で抱える虚無を歌詞に込めた。

 「今の箕輪さん、普通に地獄だと思うし、箕輪厚介っていう文学作品を勝手に楽しんでます」と健在の言語化能力で、ヒット作を連発する名物編集者の闇を活写。箕輪氏は「直接的ではないのに、すごく言い得てる。言葉の抽象度がすごい」とうなっていた。

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