ステージ４の舌がんを公表したタレントの堀ちえみ（５２）が２２日にＴＢＳ系で放送された「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」（金曜、後８・５７）に出演し、収録後、同局に番組収録に来ていた親友の早見優の楽屋を訪ね、がんを告白した。早見は堀を抱きしめ、堀は早見の腕に頭を乗せて泣いた。堀が早見の楽屋を出たあと、早見はカメラに背を向けて肩をふるわせ、ひとしきり泣いた。

　堀は収録後、「金スマ」の別企画の収録のために局に来ていた早見の楽屋に向かった。デビュー以来３７年間、芸能界でともに生きてきた。カメラは堀が楽屋のドアを開け、２人が笑顔で声をかけあったところで退出した模様。がんを伝える場面は映さなかった。

　全てを告白したあとにカメラは楽屋の中へ。２人は泣いていた。堀は「ごめんね。伊代ちゃんにも言えてなくて。言えなくて…やっぱり。今日、優ちゃんがいるって聞いて」と告げた。早見は「私、分かんなかった。こないだもすごい元気そうだったし」と今月３日に仕事で一緒になったことを振り返った。

　堀は「同期のみんなに。伊代とか。優ちゃんから言ってもらって大丈夫？」と皆に伝えて欲しいと依頼。早見は「私が？」と一瞬驚いたが、「うん、分かった」と応じた。堀は「荷が重いと思うけど。時間もないから申し訳ないけど伝えて欲しい。ごめんね、本番前に」と早見を気遣った。

　早見は「ごめんねなんておかしい」と言って堀を抱きしめた。「大丈夫。絶対」を涙を流しながら励ました。堀はあらがうことなく早見の腕に頭を乗せて泣き崩れた。早見は「絶対、大丈夫」と強く激励した。

　堀が早見の楽屋を出て行ったあと、早見はカメラに背を向けてひとしきり泣いた。肩が震えた。落ち着きを取り戻してカメラを向き、「ごめんなさい。大丈夫、ちえみちゃん強いから」と親友ががんを克服することを信じた。