フランスの高級ブランド「シャネル」のアーティスティックディレクターとして知られ、モードの「帝王」とも呼ばれたドイツ出身のデザイナー、カール・ラガーフェルド氏が１９日、パリ近郊の病院で死去した。８５歳。フランス紙フィガロ電子版などが伝えた。

　詳しい死因は明らかにされていない。数週間前から体調を崩していたとされ、１８日に緊急入院したという。

　１９３３年、ドイツ北部ハンブルク生まれ。５０年代に母親とパリに移り、５４年のコンクールで、故イブ・サンローラン氏と共に受賞。６０年代からフランスのブランド、クロエで活躍、６５年にイタリアのブランド、フェンディのデザイナーとなった。８３年、シャネルのアーティスティックディレクターとなり、経営危機にあったブランドを復活させた。創設者ココ・シャネルのデザインの伝統を守りながら新たなスタイルを打ち出した。