秋野暢子、還暦を機に尊厳死協会に入会 母親の死、後悔続くも…

 女優の秋野暢子(62)が21日、フジテレビ系「ノンストップ!」で、60歳になったのを機に「日本尊厳死協会」に入会したことを明かした。

 秋野は60歳になった母・文子さんから、尊厳死協会に入ったことを報告されたという。治る見込みがないと分かったときに人工呼吸などの延命措置をせず、自然に任せる「自然死」「平穏死」を、元気なうちに意思を明らかにしておくという考え方だが、当時の秋野はまだ20歳。「あんまりピンときてなかった」。

 だが秋野が38歳の時に母が危篤に。海外からの仕事から駆けつけたものの、医師から「あと1時間で亡くなる」と告げられたという。動揺する秋野に、医者は更に「お母さんから尊厳死協会の会員証を見せてもらっています。どうするか決めて下さい」と秋野に延命するかどうかの選択を迫った。

 医師は「今、人工呼吸器をつけていろいろ手立てをすればひょっとしたらあと何年も生きるかも分からないけども、ただ何もしなければ1時間でなくなります」とも告げ、秋野は「ビックリしたんですけど、ちょっと待って下さい、30分考えます」と考えることに。当時を振り返り「その時にすごいいろんなことを考えたんですけど、何を考えたかまったく今、私、覚えてないんですけど、最終的にはやっぱり母が望んだ亡くなり方がいいんじゃないかと」決断し、医師へ「母の言う通りにしてください」と告げ、30分後に母は亡くなったという。

 その後、秋野はずっと「母の命の最後を私が決めて良かったのかな、もっと本当に生かしてあげたほうが良かったのか、ずっとどこかで後悔をしていた」と言うが、自身が60歳になった時に「母はなんで60歳の時に尊厳死協会に入ったのかなって、そうか、母は子供に迷惑をかけたくないって思ってくれたんだなって」と、母親の気持ちが理解できたという。

 秋野もシングルマザーで娘を育ててきたことから「私にもしも何かがあって、いろんなことをしなければならないときに、彼女がとても忙しかったりしたら彼女の時間を潰してしまう。母も私に対してそう思ってくれたんだとちょっと腑に落ちた」ともコメント。「ずっと後悔していたことだが、後悔しちゃいけない。私もそうだ、60になったら入ろうと」と入会したという。長女にも入会を伝えたところ「は?って。やっぱり自分と同じようなリアクションでしたけど」と笑顔を見せていた。

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