井浦新 阪神大震災「平成は最後ですが伝え続けないといけない」

「1.17希望の灯り」を訪れ取材会を開いた井浦新=神戸・東遊園地
「1.17希望の灯り」を訪れ取材会を開いた井浦新=神戸・東遊園地
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 俳優・井浦新(44)が12日、神戸市の東遊園地で、阪神・淡路大震災後の命がけの鉄道復旧工事を描いたフジテレビ系の主演ドラマ「BRIDGE はじまりは1995.1.17 神戸」(15日、後9・00)の取材会を開いた。平成7年に発生した大災害から24年、地元NPOから若い世代に体験を伝え続ける難しさを聞いた井浦は「平成は最後になりますが、25年目になっても伝え続けないといけないと感じました」と語った。

 井浦は東遊園地で、震災の記憶と復興の歩みを後世に伝える「1・17希望の灯(あか)り」や「慰霊と復興のモニュメント」を訪問。地元NPOから、当時はカメラがフィルムだったため、教材にできる震災時の写真が十分でないことや、時の流れとともに、昨年にはモニュメントに落書きされる被害があったとの説明も受けた。

 井浦は「未来にどう伝え続けていくかが、一番の難しいテーマだと知りました」と、現地で初めて知ることも多かったようだ。

 ドラマは95年の激震で、JR六甲道駅の高架が崩落。大動脈の東海道本線が寸断され、復旧に数年かかると言われる中、高架をジャッキで持ち上げる難工事に挑み、わずか74日で復旧を成し遂げた建築会社の実話に基づく物語。

 井浦は「幸せな日常は当たり前じゃない。平成が終わる節目で、平成の中で起こった大災害と向き合って描くことは、意義があると思います」と語った。

 当時、20歳だった井浦は東京でモデルの仕事を始めた時期で「テレビで流れてくる衝撃的な映像に、脳がついていかなかった」と回顧。今回の出演を「人生の中で震災の怖さを初めて知ったのが95年。役と作品を通じ学び直せるチャンスだと思いました」と話した。

 ドラマについて「命がけで働く父親世代の物語ですが、全ての世代へのメッセージが込められています。個人的には今の若者がどう感じてくれるかに興味があります」と語った。

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