寺田心 史上最年少主演男優賞会見で完璧な回答 監督も「天才」と絶賛

 主演映画「ばあばは、だいじょうぶ」(来春公開)で「ミラノ国際映画祭2018」の外国映画最優秀主演男優賞を受賞した子役の寺田心(10)が12日、同映画祭で外国映画最優秀監督賞に輝いたジャッキー・ウー監督とともに都内で会見した。2011年に3歳で活動を開始してから7年で快挙を達成した心君は、蝶ネクタイで登場し「外国で映画が上映されることしか聞いてなかったので驚きました。すっごく驚きました」と目を丸くした。

 受賞の報告を誰にしたいか聞かれると、「映画の中でばあば役の富士真奈美さんと、本当のおばあちゃんと、僕をいつも応援してくださる方々」と完ぺきな回答。今年8月の撮影は「ジャッキー監督がすっごく優しくて、いろんなことを教えて下さりました」と感謝し、「表現の仕方を教えていただくと、お芝居がすごく楽しくなる」と笑顔で明かした。

 10歳での受賞は、同映画祭史上最年少。身長121センチ、体重20キロの小さな体で大きな勲章をゲットした。撮影の際、片手で重そうにトロフィーを抱えた。

 イタリアには実母も同行。受賞時を振り返り、「母はずっと泣いてました。(知らせた)おばあちゃんも『感謝の気持ちだね』って泣いてました」と振り返り、関係者から「心君も泣いてた」と指摘されると、「泣いてましたね」と照れ笑いした。ウー監督は「(映画祭の)委員会の委員長から『長い歴史で全員がスタンディングオベーションしたのは初めて』と言っていた」と告白した。

 約100人の中からオーディションで選出された心君。ウー監督は「最初は子役という感覚があったが、初日に子役とは思わなくなり、役者としてのリスペクトができた。心君は僕が演技指導をすると、それ以上のものをすぐ返してくる。この言葉は使いたくないけど、『天才』と感じた」と絶賛した。

 10日の帰国後、地元の愛知にはまだ戻っていない。「愛知に帰ったら、おばあちゃんといっぱいご飯が食べられるところに行きたい」と無邪気に明かした。プレゼントはまだといい、はしの使い方をうまくするグッズや、牛の体でパズルをする『牛肉パズル』を希望した。

 「ばあばは、だいじょうぶ」はベストセラーとなった絵本が原作。認知症を発症し、行方不明になった祖母と孫の交流を描いた物語。

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