三笑亭笑三さん死去 学徒出陣後に入門、落語芸術協会の運営に尽力

 落語家の三笑亭笑三(さんしょうてい・しょうざ=本名・斧田道男=おのだ・みちお)さんが10月24日に肺炎のため、埼玉県内の病院で死去していたことが11日、分かった。93歳。東京都出身。落語芸術協会が発表した。葬儀は近親者のみで密葬で執り行ったという。

 1925年10月28日生まれ。早稲田第二高等学院在学中に学徒動員として出兵し、復員後の46年、八代目三笑亭可楽に入門。54年に二代目三遊亭圓歌門下に。60年に再び可楽門下に戻り、「三笑亭笑三」を名乗った。61年に真打に昇進。77年に落語芸術協会の理事に就任した。得意演目は「安全地帯」「異母兄弟」「大師の杵」など。長く落語芸術協会の運営に尽力し、亡くなるまで相談役を務めた。

 2016年まで8月下席の浅草演芸ホールで大喜利の司会を務め、若手への愛のあるツッコミは観客にも親しまれていた。17年1月6日に国立演芸場で「消費税」を演じたのが最後の高座となった。

 落語芸術協会は「多くの新作落語も生みだし、“ハイカラ”という言葉が似合う師匠でした」と悼んだ。

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