ＥＸＩＬＥの弟分ダンス＆ボーカルグループ・ＦＡＮＴＡＳＴＩＣＳが９日、東京・ダイバーシティー東京プラザで、デビュー曲「ＯＶＥＲ　ＤＲＩＶＥ」のリリース記念イベントを行った。結成２年で念願のデビュー。ファン３０００人に見守られ、ＥＸＩＬＥ　ＴＲＩＢＥの５男坊が“産声”をあげた。

　大歓声で迎えられたステージに繰り出すと、パフォーマーはあいさつ代わりに激しいダンスバトル。そこへボーカル・八木勇征（２１）と中島颯太（１９）の２人が加わり、デビュー曲や「ＷＨＡＴ　Ａ　ＷＯＮＤＥＲ」など全３曲を息ピッタリに披露した。

　２０１６年１２月にグループは結成。全国各地をバスで駆け巡る“武者修行”を２回こなし、デビュー前にも関わらず１０万人を動員した期待のニューフェースだ。

　下積み２年で今月５日にデビューしたが、道のりは楽なものではなかった。７月に同じステージに立つことを夢見たメンバーの中尾翔太さん（享年２２）との別れを経験。リーダーの世界（２７）は「１年間、出会いと別れを繰り返して戸惑った」と心境を告白。同じくリーダーの佐藤大樹（２３）は「９人でのメジャーデビューはかなわなかったけど、翔太の分も夢をかなえて、絆を築いて頑張っていきたい」と飛躍を誓った。

　最後には、中尾さんが生前、武者修行中にプロデュースしたひまわりモチーフのぬいぐるみを入れて写真撮影を実施。“９人”そろって、プロへの第一歩を踏み出した。