NHK、誤送信問題で8人を処分「情報管理の厳格化に努める」

 NHKは21日、放送素材を誤送信したアクシデントについて札幌放送局のディレクターなど8人を処分したと発表した。

 誤送信は1日に札幌放送局で起こった。札幌放送局ディレクターが住民インタビューの音声ファイルを入手できる情報の入ったメールを宗教団体「アレフ」へ誤送信。これにより放送部ディレクターに停職1カ月、チーフプロデューサー、部長、局長など計5人に減給などの処分を課した。処分理由については「NHKで定めたルールを逸脱して放送素材を誤送信したことにより、取材に協力した住民の方々に多大な不安を抱かせ、NHKの信用を著しく失墜させた」と説明した。

 また9日から10日にかけ、業務委託契約を結んだ会社のディレクターが、やはり放送素材を入手できる情報の入ったメールを第三者に誤送信。制作局のチーフプロデューサーは減給、統括プロデューサー、局長にも譴責の処分が下された。

 処分理由については「再発防止に取り組む中、番組の担当者として注意喚起を徹底できずに誤送信を招き、番組に協力した方々に多大な迷惑をかけ、NHKの信用を著しく失墜させた」としている。

 これらを受け、NHKは改めてコメントを発表。「関係者や視聴者のみなさまに改めて深くお詫びいたします。再発防止策を着実に実行し、情報管理の厳格化に努めていきます」とした。

 また再発防止策も明示。ファイル共有はNHK指定のシステムに限定し、外部システムの利用には厳格な事前申請を義務づけることなど、ルールを強化し徹底することや、誤送信を防ぐシステムの改修、放送倫理とITリテラシーの再教育の徹底を掲げていた。

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