全米感動「ホームレスへの恩返し」にねつ造疑惑 共謀して支援金4500万円をだまし取る?

 米東部フィラデルフィアで昨年10月、車のガス欠で立ち往生した女性がホームレスの男性に助けられ、恩返しとしてその男性を支援する募金サイトを立ち上げ、40万ドル(約4500万円)以上が集まった感動話にねつ造疑惑が浮上した。米NBC10(電子版)など、複数の米メディアは15日(日本時間16日)、両者が共謀してうその話を作り上げたため、詐欺・窃盗などの罪で逮捕、起訴されたと伝えた。

 路上生活を送っていた男性がなけなしの20ドル(約2200円)でガソリンを調達し、夜間の路上で震えていた自身を助けてくれた。その男性に恩返しがしたい、と昨年11月に募金サイトで寄付を呼び掛けたのはケイト・マクルア容疑者だ。互いを思いやる心温まるストーリーが地元紙で紹介されると、反響を呼び、瞬く間に全米に知れ渡った。集まった金額は目標の1万ドル(約113万円)を大きく上回り、40万ドル(約4500万円)を超えた。

 元軍人でもあるホームレスのジョニー・ボビット容疑者はこれで立ち直るかと思われた。ところが、多額の寄付金を巡って両者が対立し始める。ボビット側はマクルア、交際相手のマーク・ダミコ両容疑者が寄付金でラスベガスなどを豪遊したり、新車を購入したとして提訴。一方のマクルア側はボビット容疑者にはトレーラーハウスなどの現物で支給したと主張しただけでなく、同容疑者が寄付金で薬物を購入して再び、薬物依存症に陥ったなどと反撃に転じた。

 しかし、この日、両者の対立は予想外の展開を見せる。米メディアは、カップルが住むニュージャージー州バーリントン郡検察の話として、3人は少なくとも1カ月前に知り合っており、その後、より多くの寄付金をだまし取るために“感動ストーリー”を作製したと伝えた。

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