芦田淳さん死去 日本の代表的デザイナー、高級プレタポルテ代名詞に

 芦田淳さん
 芦田淳さん
 「ジュンアシダ」2010~11年秋冬コレクションで発表された「ボンブーマリエ」
3枚

 日本の代表的なファッションデザイナーで、端正でエレガントな服作りで知られた芦田淳(あしだ・じゅん)さんが20日午後9時32分、肺炎のため東京都内の自宅で死去した。88歳。旧朝鮮生まれ。葬儀・告別式は近親者で行った。喪主は妻友子(ともこ)さん。後日、お別れの会を開く予定。

 戦後、美人画で一世を風靡(ふうび)した画家・中原淳一さんに師事。高島屋、帝人の顧問デザイナーを経て独立し、「ジュンアシダ」ブランドを設立した。

 1966年から10年間、当時皇太子妃だった皇后さまの専任デザイナーを務め、広く名が知られるように。77年、パリコレに初参加。89年にはパリに出店。高級感があり実用的な作品は幅広い女性の支持を集め、「ジュンアシダ」はプレタポルテの代名詞となった。

 94年広島アジア大会、96年アトランタ五輪では日本選手団の公式ユニホームを手掛けた。全日空の客室乗務員の制服を3度デザインしたことでも知られる。91年に紫綬褒章、2006年に旭日中綬章。10年にはフランス芸術文化勲章オフィシエを受章した。著書に「僕は、ヤングマン。」「人通りの少ない道」など。

 デザイナーとして活躍する次女の多恵さんは「改めて父として、人としての存在の大きさを感じております。父の物づくりに対する姿勢を、しっかりと継承し、今後ますます精進していく所存です」と話している。

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