吉本興業がゲーム業界本格参入を発表 所属タレントを「作り手」で起用構想も
吉本興業が28日、都内で、モバイルゲーム向け新サービス「mspo(エムスポ)」の発表会見を実施。ゲーム業界への本格的な参入を発表した。
「mspo」は、同社とIT大手のサイバーエージェント、オンラインゲームを運営するガンホーの3社合同で設立された。吉本興業はすでに3月に、コンピューターゲームをスポーツとして捉える「eスポーツ」への参入を発表。8月には関連会社「よしもとゲームスタジオ」を設立しており、今回の新サービスでさらにゲーム業界へアプローチを強める形となる。
よしもとゲームスタジオの斎藤祐士社長は「新しいゲーム業界への第一歩として、ガンホーさんとお話をさせていただいた」と新サービスの経緯を説明。eスポーツとの連携も「先々の部分で、状況や内容が見えてくれば」と視野に入れた。
現状ではアプリゲームが中心だが、斎藤社長は「今後はコンシューマー、パソコンと、デバイスに限らず出せる、全方位、真っ正面から取り組む」と宣言。所属のタレントを、ゲーム内のキャラクターのみならず、企画やシナリオ、イラストなど「作り手」として起用し、吉本興業として独自のゲームを開発することを目標としていることも明かした。
この日の会見には、お笑いコンビの麒麟、和牛、お笑いトリオのパンサーが出席し、「mspo」のゲーム「どうぶつタワーバトル」をプレー。優勝した麒麟が公式アンバサダーに就任し、ネット通販サイト「Amazon」で100万円分使用できるポイントをゲットした。
川島明(39)は「楽しく遊んだだけで100万円分もらえるなんてね。人生でこんな不労所得は初めてです」と笑顔。かつては著書「ホームレス中学生」が大ヒットし、巨額を得た田村裕(39)は「今月は給料が少なかったので、本当にうれしい!」と、久々の高収入に感激していた。