タレントのビートたけし（７１）が１３日、都内で、総合司会を務めるフジテレビ系「２７時間テレビ～にほん人は何を食べてきたのか？～」（９月８日、後６・３０）の制作発表にキャプテン役の関ジャニ∞・村上信五（３６）と出席した。

　３月末に「オフィス北野」を退社したたけしは、日本ボクシング連盟の会長を辞任した山根明氏（７８）、元ＴＯＫＩＯの山口達也氏（４６）の騒動をネタに放談。２年連続タッグの村上と爆笑会見を繰り広げた。

　新事務所「Ｔ．Ｎゴン」に移っても“たけし節”は変わらない。

　会見冒頭から話題の時事ネタを連発した。ボクシングを題材にした青春映画「キッズ・リターン」を手がけたたけしは、白のプラスチックチェアに座ると、「イスが違うじゃん。カンロ飴がない」。村上が５月から栽培した米を試食する企画「たけし村上農場」には、「うまいか、まずいかは“奈良判定”になるから」と高笑いだ。２年連続で務める総合司会については「妻と話して『２７時間』やろうと。俺は辞めない！　死んだら、終身２７時間監督としてミイラ像が立ってるといい。利権で稼ごう」と“山根騒動”ネタでボケ倒した。

　今年の番組ラインアップを紹介しても暴走は止まらない。村上が創作落語に挑む「旅する落語」では、「立川梅春」の名も持つたけしはわざと笑わなかったという。「うまいから一回はダメにしないと“芸人”は駄目なんだ」と理由を説明したが、村上は「まだアイドル！」とやり返した。さらにたけしは、「ほっとくと、酒飲んで女呼び込んだりしちゃうから、お笑いに逃げとかないと」。未成年への強制わいせつ容疑で書類送検された山口氏の騒動もぶっ込み、村上に“脱アイドル”を呼びかけた。

　村上の“相方”ぶりは「フォローが上手くなった」と絶賛する。さらなる上達へ「虚数の情緒」（著・吉田武）という本を与えたことを告白。「村上君はセンスあるから。ノーベル賞取った人とかと話してネタ詰まりにならないため」と一般教養が学べる本を贈呈した意図も説明した。年々コンビの熟練度を高める２人が、今年も知的で笑いある２７時間を届けていく。