津川雅彦さんプロフィール 芸能一家出身、伊丹十三映画や大河ドラマで活躍

舞台「女優」制作発表。(左から)津川雅彦さん、朝丘雪路さん、長門裕之さん=1984年9月、東京・日本橋
挙式後の記者会見で笑顔を見せる津川雅彦さん(左)と朝丘雪路さん=1973年5月、東京・永田町
亡くなった俳優の津川雅彦さん(今年5月20日)
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 二枚目から悪役まで幅広い役で存在感を示し、「マルサの女」など伊丹十三監督作には欠かせない俳優となった津川雅彦=本名・加藤雅彦=さんが4日、心不全のため亡くなった。78歳。

 ◆津川雅彦さん◆ 1940年1月2日、京都市出身。

 父は日活スターの沢村国太郎、母は女優のマキノ智子(恵美子)。2男2女の次男で、兄は俳優の長門裕之。さらに父方の叔父が加東大介、叔母が沢村貞子、母方の叔父がマキノ雅弘監督という芸能一家に生まれた。

 父が主宰していた劇団・新演技座の子役として活躍し、5歳のときに「狐の呉れた赤ん坊」(1945)に出演したのをはじめ「獅子の座」(1953)、「山椒太夫」(1954)など約10本に出演した。

 しかし、新聞記者に憧れて、東京に転居したのを機に1956年、早稲田大学付属高等学院に入学。入学後まもなく日活から「狂った果実」の出演話が持ち込まれ、両親のすすめもあって出演した。石原裕次郎演じる太陽族の夏久の弟・春次役をさっそうと演じた。

 その後、早稲田高等学院を中退、明治大学中野高校から文化学院短期大学に進み、学業と俳優の二またをかける。木下恵介の「惜春鳥」(1959)などに出演し、大島渚監督の「太陽の墓場」、「日本の夜と霧」(1960)などに出演した。

 1973年に朝丘雪路と結婚。その後、一人娘、真由子が誕生した。

 80年代後半から、「マルサの女」「スーパーの女」などの伊丹十三監督の作品に数多く出演し、存在感を示した。

 1998年の東映「プライド」で東條英機役を演じて日本アカデミー賞優秀主演男優賞。2000年にはNHKの大河ドラマ「葵~徳川三代~」の徳川家康役で主演。TBSの人気シリーズ「サラリーマン金太郎」など人気テレビドラマにも相次いで出演した。

 「マキノ雅彦」名で06年、「寝ずの番」で監督デビュー。「次郎長三国志」(08年)、「旭山動物園物語 ペンギンが空を飛ぶ」(09年)の3本を監督した。

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