三谷幸喜氏 政界コメディー映画で監督“挑戦” 記憶喪失の中井貴一総理!?

 脚本家・三谷幸喜氏(57)が、政界を舞台にしたコメディー映画「記憶にございません!」(来年公開)で監督を務めることが5日、分かった。

 このほど都内で取材に応じた三谷氏にとって8作目の監督作品は、俳優・中井貴一(56)演じる演説中の投石で記憶を失った総理大臣が描かれる。昔から三谷氏は「ある日突然、総理大臣に指名されたら何をするかな」と考えてきたといい、「僕はしがらみないし、私利私欲もない。権力欲や金銭欲もない。僕が総理大臣になったら、とてもすてきな政治がやれるんではとちょっと思ったりして…」と“空想”を明かした。

 作品化する際、一般人からの総理にはステップが必要。「ひらめいたのは総理大臣がいて、ある日突然記憶を失って、目覚めたら自分が誰だか分からない。総理大臣だと気付いていったら、(突然の総理指名と)同じようなシチュエーションだと」と流れを説明した。記憶を失うのは石を投げられ、頭に当たったため。投石は国民から嫌われているからと、“ダメ総理”像ができあがった。

 来日した米大統領の接待ゴルフシーンを撮影した、関東近郊のゴルフ場で日焼けした三谷監督。親交のある中井を指名したことには「(今作は)中井貴一ショーだと思う。シリアスなようでふざけていて、ふざけてるようでマジメ。すべてこの映画に入ってる」。

 取材は、スタジオ内に完成した豪華セットでの撮影開始前日に行われた。「日本のエンターテイメントコメディーの傑作を目指し、毎日酷暑の中、撮影に取り組んでおります」とコメントを寄せた中井も未体験の『総理大臣のイス』を堪能した三谷氏は、「座り心地がいい。偉くなった気分」とニヤリと笑った。

 「政治批判ものを作ろうというのは全然ない」という三谷氏だが、作品名「記憶にございません!」は証人喚問での常とう句。“皮肉”に探りを入れられると「総理が本当に記憶をなくしてるから」とした上で、「政界に一石投じると思うのは、みんながこの映画を知ってる状態になったら、証人喚問で(記憶に-と)使えなくなる。抑止力になる」とヒットした際の“効果”を予告して笑わせた。

 最後に作品への意気込みを聞かれると、「必ず勝つ」と即答。「何に対して勝負を挑んでいるか分からないが、今回は勝つという意気込みで」と目を輝かせ、力強くガッツポーズを作った。

 ほかのキャストは首相秘書官をディーン・フジオカ(37)、総理の妻を石田ゆり子(48)、官房長官を草刈正雄(65)、総理をゆするタブロイド紙のフリーライターを佐藤浩市(57)が演じる。

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