タピオカストロー問題、日本店の社長も「検討している」コスト約10倍も関心高

 タピオカミルクティー発祥の店とされる台湾・春水堂によるティースタンド「TP TEA(ティーピー ティー)」の日本1号店が20日、JR新宿駅構内(ニュウマン新宿店)でオープンした。開店初日から女性を中心に多くの客が列をつくったが、タピオカミルクティーを巡って話題になっている“ストロー”については、従来のプラスチック製のものが用いられた。

 同店はオープン前日の19日に、タレントの若槻千夏を招き、日本初登場だという「タピオカミルクティーソフトクリーム」のPRなどを行った。春水堂グループの日本店舗をてがけるオアシスライフスタイルグループ社の関谷有三社長は、プラスチック製以外のストローを用意することは「今回は間に合わなかった」と説明した。

 “発祥の地”台湾では、環境保護の観点からタピオカミルクティーをはじめ、飲食店が飲み物を提供する時にプラスチック製のストローを用いるのを規制する動きが進んでいる。これとは別に、米コーヒーチェーンの「スターバックスコーヒー」も公式ツイッターなどで「私たちは世界中の店舗からプラスティック製のストローを排除していきます。私たちの店舗から出る年間10億本以上のプラスチック製ストローを削減するためです」と表明。飲食業界のトピックとなっている。

 関谷社長もこうしたトレンドは十分、認識している。「検討はしています」と今後、紙製など他のものに切り替えることを考えているという。ただ、一方で紙製に切り替えると、種類により幅はあるというもののコストが「10倍くらいにはなる」という問題もある。

 タピオカミルクティーは、太いストローからもちもちしたのタピオカがにゅるんと飛び出しでくる食感が魅力でストローなしの提供は考えにくい。しかし、環境問題は避けられない課題であることも事実。関谷社長はプラスチック製以外のストロー導入について「時期、どれぐらいの強度のものが適当なのかを含めて検討したい」と語った。また、日本におけるタピオカミルクティー普及の「リーディングカンパニー」として、台湾の春水堂とも「協議はしています」といい形での着地点を模索している。

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