羽生棋聖敗れタイトル100期は持ち越し…豊島八段が念願の初タイトル
将棋の第89期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第5局が17日、都内で行われ、挑戦者の豊島将之八段(28)が108手で羽生善治棋聖・竜王(47)を破り、通算成績を3勝2敗として棋聖位を奪取。自身初のタイトル獲得となった。王手を掛けていた羽生竜王の通算タイトル100期達成は持ち越しとなった。
豊島新棋聖の誕生で、八大タイトルを8人の棋士で分け合う形となった。2冠以上の棋士が不在となったのは、1987年10月21日から11月26日までの間以来、31年ぶりとなる。
振り駒で先手番は羽生棋聖となり、戦型は角替わり腰掛け銀に。中盤から着実にリードを広げた豊島八段が、最後も危なげなく寄せ切って、念願の初タイトルを手にした。