有馬稲子 声帯結節で手術していた「のどにポリープができて」

トークイベントに出演した有馬稲子=東京・新宿
トークイベントに出演した有馬稲子(左。右は樋口尚文氏)=東京・新宿
トークイベントに出演した有馬稲子(左。右は樋口尚文氏)=東京・新宿
3枚

 女優の有馬稲子(86)が24日、都内で行われた「小津4K 巨匠が見つめた7つの家族」トークイベントに参加した。有馬は、自身が出演した故・小津安二郎監督最後の白黒作品「東京暮色」(1957年公開)の上映後に登場。「随分前の映画をご覧になった後に出てくるのは恥ずかしい」と言いつつ、「私はかわいかったですね」と自賛して笑わせた。

 4Kデジタル修復された今作は、前日に鑑賞したという。「今の女優さんはみんな(演技が)上手。私の時代はヘタだった。時代が違う。でも、『東京暮色』の私は悪くないと思うんです。自分で言うのも変ですけど」とコメントし、大きな拍手を浴びた。

 複雑だった自身の幼少期を演じた明子に重ねたという。「迫力ありましたね。4Kで見て、『有馬さん、いいな~』って思った。演技してないんですね。出てきたときの清純さ、純潔さはあの年(公開時は25歳)でしか出ない」と振り返った。

 有馬は、共演した原節子さんの美しさ、杉村春子さんの演技力、ノーメークで出演した山田五十鈴さんの役者魂などを絶賛。小津監督については「大監督でした。会ったときはそんなに思わなかったけど。小津さんの作品は2本しか出ていない。もう少し松竹にいたら、もっと出られたかも」と話した。小津監督からすき焼きやハンバーグをごちそうされたと懐かしそうに回想し、「『東京暮色』は、それまで毎回1位だったキネマ旬報の19位で腐っちゃって、しばらく映画をお撮りにならなかったという話。今、再評価されて良かった」と思いを口にした。

 また、声の調子が悪かった有馬は「のどにポリープができて手術をしたから」と明かしたが、関係者によると、声帯結節で3年前に手術し、完治しているという。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス