香川京子 「東京物語」撮影秘話を披露…小津安二郎監督生誕115年

「小津4K 巨匠が見つめた7つの家族」でトークイベントを行った香川京子=東京・角川シネマ新宿
「小津4K 巨匠が見つめた7つの家族」でトークイベントを行った香川京子=東京・角川シネマ新宿
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 女優の香川京子(86)が23日、東京・角川シネマ新宿で開催初日を迎えた「小津4K 巨匠が見つめた7つの家族」でトークイベントを行い、1953年に公開された「東京物語」の撮影秘話を披露した。

 今年は小津安二郎監督の生誕115年にあたり、イベントは同監督がさまざまな家族の形を描いた7作品を4Kデジタル修復し、上映するもの。香川は「(東京物語で)小津監督の作品は初めの終わり。1本だけでした。監督のことはよく分からなかったけど、原節子さんと一緒に出られるのが、まずうれしかった」と当時の心境を明かした。

 同作は広島県尾道の風景が印象的。香川は「撮影は尾道のロケから入りました。1週間ロケしたんですが、私が出ているのは2カットだけ。それも後ろ姿しか写っていません。後は大船の撮影所で撮っています」と秘話を披露。あこがれだった原さんの印象を「飾らない優しい方で、うれしかったです。すごく明るい方で、豪快にお笑いになる元気な方でした」と明かした。

 香川は小津監督ばかりではなく、黒澤明、溝口健二、成瀬巳喜男ら巨匠と呼ばれる映画監督の作品に出演している。「私、監督荒らしと言われているんですよ。『この映画に出たい』と監督にもプロデューサーにも言ったことがないんですけど…荒らしと呼ばれる覚えははありません」と場内に訴え、最後に「東京物語は世界的に評価されています。その1本に参加にすることができて、幸せだったとつくづく思います。私は運がよかった。感謝の気持ちでいっぱいです」と小津監督に敬意を表した。

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