佐藤が将棋名人戦3連覇 羽生のタイトル通算100期はお預け

 将棋の第76期名人戦7番勝負第6局は19、20の両日、山形県天童市で指され、先手の佐藤天彦名人(30)が145手で挑戦者の羽生善治二冠(47)を破り、対戦成績4勝2敗で3連覇を果たした。羽生二冠は前人未到のタイトル通算100期獲得にあと1期と迫っていたが、6日に開幕した棋聖戦に持ち越しとなった。

 佐藤名人は「黒星が先行する展開だったが、意識することなく自然体で指せた」とコメント。羽生二冠は「今日の将棋は仕掛けが難しく、よく分からなかった。(今シリーズは)一進一退という感じで、後半は内容が悪かった」と悔しがった。

 佐藤名人は16年、当時の名人だった羽生二冠を破り、初タイトルを奪取。今回、通算3期目の名人獲得となった。

 羽生二冠は昨年12月、竜王を奪還して自身の通算タイトル獲得記録を99期に更新していた。

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