日本ノンフィクション大賞に「悪だくみ 『加計学園の悲願を叶えた総理の欺瞞』」

 第2回大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞の選考顧問会が9日、開催され、森功氏の「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)が大賞に選ばれた。

 「悪だくみ」は、学校法人「加計学園」の獣医学部新設にまつわる疑惑を、徹底した取材を元に明らかにしていく作品。

 森氏は「思いがけない受賞でした。まだ完結していない事象を扱っていますので、このように評価されたのは嬉しい驚きでした。現在を抉ったジャーナリスティックな作品として意義を認めていただけたのは、こうした仕事を続けて来た者として大きな励みになります」と、喜びの言葉を述べている。

 森氏は1961年生まれ、福岡県出身。岡山大学文学部卒。新潮社勤務などを経て、2003年1月からフリーランスのノンフィクション作家として活動。主な著書に「許永中 日本の闇を背負い続けた男」(08年)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか 見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」などがある。

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