里見浩太朗、加藤茶が“盛大に”左とん平さん「お別れの会」 900人出席

190インチモニターの遺影が飾られた祭壇=青山葬儀所(撮影・園田高夫)
思い出を語る発起人代表の里見浩太朗=青山葬儀所(撮影・園田高夫)
左とん平さんの思い出を語る加藤茶=青山葬儀所(撮影・園田高夫)
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 2月24日に心不全のため80歳で亡くなった俳優の左とん平さん(本名・肥田木 通弘)の「お別れの会」が3日、都内で“盛大に”営まれた。俳優の里見浩太朗、タレントの加藤茶、コロッケ、プロ野球元巨人の槙原寛己らが出席し、司会は井上順が担当した。盛大に、というのはとん平さんたっての願いで、900人が出席し、笑いあり、涙ありの温かいものとなった。

 里見は発起人代表として、挨拶をした。祭壇で笑顔のとん平さんに対して「とんちゃん。こんなに早く、お別れの言葉って…。夢にも思っていなかったよ」と語りかけた。とん平さんのために昨年6月、傘寿のお祝いをしようとしていたが、直前にとん平さんが体調を崩し入院した。「2、3週間で帰ってくるかなと思って、ホテルの予約はそのままにしておいた」が、結局、退院できずにとん平さんは今年2月にこの世を去った。

 「本当に何度も何度も電話したんだよ。とんちゃんの笑顔はとうとう見れなかった」と顔を見られないままのお別れになったことを悔やんだ里見。「本当に、もう一度、仕事に行きたかった。もう一度、遊びをしたかった。しょうがないね。本当にお疲れ様。僕はもうちょっと、仕事をするよ」と結んだ。

 加藤茶は「とんちゃんと出会って50年。兄弟のように付き合ってくれた。小野ヤスシさんと、とんちゃんと僕の3人は、何をやるのも一緒でした」と声を震わせながら振り返った。芝居の世界に誘い、指導もしてくれた恩人でもあるといい、「舞台での演技を優しく、時には厳しく、教えてくれました。そこが長さん(いかりや長介さん)と違うところです」とユーモアを交えて感謝した。

 祭壇はスタッフ6人が10時間をかけてつくられた。ユリ20本、トルコキキョウ2000本など合計6570本の花で飾られた。名脇役ぶりをしのび、「何色にも染まれる城、どんな形にもなれる水のような青や水色」を意識して配色された。「友」、「笑」という文字が大きく書かれ、仲間との楽しい時間を大切にした故人がしのばれた。

 戒名は「台光院友誉通勝居士(だいこういん ゆうよ つうしょう こじ)」となった。趣意は「誉れ高き朋友とすぐれた人徳の基(もとい) 映画、舞台、コメディ、歌手等に至る天性のエンターテイナーを長じたご功績は蓮の台(うてな)に光輝き、人々の御心に弘(ひろ)く通事、偉勲を遺されます。尊き佛、茲(ここ)に有り」と説明された。

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