立憲民主、希望、共産の野党３党の衆院議員は２３日、学校法人「森友学園」の前理事長籠池泰典被告（６５）＝詐欺罪などで起訴＝と大阪拘置所（大阪市都島区）で接見した。希望の党の今井雅人国対委員長代理によると、国有地売却に関する決裁文書から削除された安倍昭恵首相夫人の「いい土地ですから、前に進めてください」との発言について、籠池被告は「確かにあった。間違いない」と説明した。

　籠池被告は「昭恵氏が『何かできることはありますか』と言ったので、『敷地の前で写真を撮ってください』と申し上げた」と説明。「この日は夜に食事もご一緒した」と話した。接見した立民の川内博史常任幹事会議長から報告を受けた福山哲郎幹事長が記者会見で明らかにした。今井氏によると、籠池被告は「昭恵氏は小学校の棟上げ式に必ず行くと言っていた」とも述べた。

　接見は約４５分。籠池被告は国有地に関する交渉に関し「昭恵氏に逐一、何回かまとめて報告していた」と発言したといい、今井氏は「昭恵氏が取引について詳しく知っていると感じた」と述べ、共産党の宮本岳志衆院議員も「昭恵氏の国会招致は絶対必要」と強調した。