宇野の「五輪は特別じゃない」発言の理由 氷上の哲学者・町田氏が分析

 ソチ五輪代表で、独特の言葉使いなどから“氷上の哲学者”とも呼ばれた町田樹氏(27)が25日、テレビ東京の平昌五輪・フィギュアスケート・エキシビジョンの中継番組に生出演。「五輪は特別じゃなかった」「1個目の(4回転)ループを失敗した時点で笑えてきました」など数々の名言を残したかつてのライバル、宇野昌磨の発言の真意について分析した。

 初めての五輪で銀メダルを獲得した宇野は、演技後、「(五輪は)僕にとっては特別じゃない。最後まで1つの試合でした」「みんなが『五輪は特別』とかいうのでどんなものかなと思っていたので、最後まで分からなかった」「他の試合の銀メダルとあんまり違いを感じなかった」などと笑顔であっけらかんと発言。話題となった。

 町田氏は宇野のフリーの演技の映像を振り返りながら「羽生選手とは対照的に、五輪は他の競技会と同様に、1つの競技会でしかない、と考えてのぞんだんですよね。普通、アスリートにとっては、五輪は史上最高の競技会と思うんですけど、宇野選手は五輪は1つの通過点でしかない、と逆転の発想をしました。メディアでもこうした言動はよく取り上げてるんですけども、私は宇野選手がこうした逆転の発想に至ったのには理由(ワケ)があると思っています」と切り出した。

 そして「というのも、宇野選手、昨シーズン、メジャーな競技会でも6試合こなしています。小さな試合だともっとあります。なおかつ、アイスショーだと40公演以上出演している。彼にとっては、毎日が本番、というぐらい、緊張状態が続いていると思うんですよね。普通でしたら精神がすりきれてしまうと思うんですけど、宇野選手は『五輪は普通の大会でしかない』と逆転の発想をすることで、大変な五輪を乗り切ろうとした。私はそう分析しています」と宇野の発言の理由を分析した。

 さらに、フリーの最初のジャンプ、4回転ループを失敗した後、すべてのジャンプを成功させ、見事な演技で魅了したことに「最初のミスで冷静に対処できた。本当に度胸座ってますよね。でもその裏にはそれだけ大舞台をこなしてきた、という経験がある。その経験から得た学びを最大限に生かして、この大舞台にのぞんだと考えています」と強心臓、という言葉だけでは言い表せない、経験に裏打ちされた実績が失敗からの逆転につながったと推察していた。

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