大杉漣さん 北野武監督と出会い展望開く…「初めてやっていける」と高橋克実明かす
俳優の高橋克実(56)が22日、フジテレビ系「直撃LIVE グッディ!」に出演し、急性心不全のために66歳で亡くなった大杉漣さんが北野武監督と出会って「認めてもらった」と恩義を感じていたことを明かした。
テレビドラマなどで大杉さんと何度も共演した高橋は「線も細い。スタイルがいいんですけど、迫力がある」と大杉さんの演技を振り返った。「刑事ドラマだったんですけど、僕らがミスをしてそれを上司の大杉さんが怒鳴りまくるという台本だった。座ってる机を急に…3つ置いてあって、それをいきなりはじき出して。そこから立ってる僕らの所に詰めよってくるんです。普通だとここでたたいて終わる芝居なんだけど」と高橋は机をたたくようなしぐさをし。「こっちがどきどきするような展開が急に」と話した。
共演者から、それは大杉さんのアドリブだったのかを聞かれると高橋は「テストの時に1回やられて、僕と陣内さんが立ってたと思うんですけど、めちゃめちゃ怖くて」と少し笑った。「声で怒鳴るっていうんじゃなくて、もともとやられていた転形劇場っていうのが沈黙劇というか、あまりセリフがない芝居なんです」と大杉さんが演技を培った背景を語った。
さらに高橋は「たけしさんと会って、そこで初めて自分がやっていけるんだなっておっしゃってました」と大杉さんが北野監督と出会って自信を深めると同時に展望も開けたと話していたことを述べ、「そういうところで巡り会ったんだと思います。表現の仕方を認めてもらえたというか」と大杉さんと北野監督の出会いの意義を伝えた。