“殺すぞ”市長 退職金減額イヤ辞職 体調不良理由に記者会見応じず

 兵庫県西宮市議会は20日、今村岳司市長(45)が19日に議長に提出した辞職願に同意した。退任は20日付。1月に仕事始め式を取材していた読売新聞記者に「殺すぞ」と発言し、批判が集まっていた。

 今村氏はブログを更新し、市長辞職で私人になるとし「二度と政治や選挙に関わることはない。マスコミからの接触も一切断る」と表明。暴言を問題視した市議会で協議が進んでいた退職金減額議案が辞職の理由だと明らかにし「市政に瑕疵(かし)はなく、罪を犯したわけでもない。法律的正当性を欠く」と批判した。

 市によると、5月の任期満了まで務めた場合の退職金は約2840万円。市議会では3割カットする案も出ていたが、20日の退任で退職金は約2720万円となり、任期を全うしたのとほぼ同額を受け取ることになる。

 今村氏は「暴言を吐いた責任を取ったわけではない」と強調。取材で自宅を訪ねた読売新聞に対し「謝罪もなく、独善的な理屈で正当化している」と指摘した。

 今村氏はこの日「体調不良」を理由に登庁せず、報道各社が求めた記者会見にも応じなかった。

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