ウッチャンも心配…紅白舞台の“穴”「ヒヤヒヤだよ。ヒヤヒヤ」
「第68回NHK紅白歌合戦・リハーサル」(30日、NHKホール)
紅白のステージに一つ、注目点がある。円状に客席にせり出した構造になっているが、その内側の一部で、円弧状に大きな段差がつけられている。大型のテレビカメラがすっぽりと入る深さで、下からあおった迫力のある映像が期待できる反面、出演者がパフォーマンス中に落ちてしまう危険性もはらんでいる。実際、総合司会の内村光良はHey!Say!JUMPのリハーサル後に「ヒヤヒヤだよ」と気遣った。
舞台でいう「奈落」のような構造になっている今回のステージは、直径十数メートルの円形になっている。その内側の一部が掘り下げられており、その穴の中に撮影スタッフと大型カメラが入ってパフォーマンスを撮影する。
ただ、この穴は黒色に塗られた床面と同化して見にくい。リハーサルの最中、複数回「ステージ上に穴があることをくれぐれも注意してお願いします」、「花道を移動する際、危険になっているのでくれぐれもご注意いただいて」と女性スタッフから呼びかけられた。大人数が移動する際には穴の内部にスタッフが入り、転落しないように配慮もしていた。
しかし、本番となると、転落防止用のスタッフを配置しきれない局面も予想される。オープニングのカメラリハーサルではトップバッターのHey!Say!JUMPが振り付きで通しで曲をかけた。メンバーのうち有岡、八乙女、高木、薮、伊野尾の5人はステージ外側のふちと、内側の穴までの幅が1メートル前後しかない幅で、パフォーマンスしていた。
無事にHey!Say!JUMPがカメリハを終えると、内村は「前の方気をつけてね。ヒヤヒヤだよ。ヒヤヒヤ」とひと言漏らした。本番は配慮の上にも配慮を重ねた運用が求められる。