染谷将太主演「空海」中国で5万スクリーン公開 日本のSWの53倍…巨匠も演技絶賛

 俳優の染谷将太(25)がこのほど、中国・北京で行われた主演の日中合作映画「空海-KU‐KAI-美しき王妃の謎」(18年2月24日公開)の完成報告会見に出席し、海外進出への思いを明かした。巨匠チェン・カイコー監督(65)が手がけた同作は22日に中国で5万スクリーンという空前の規模で公開。劇中で演じた僧・空海と同様に海を渡った染谷が、世界に一歩を踏み出した。

 「空海-」は染谷にとって初めて出演した海外作品だ。日中合作ではあるものの、監督はじめスタッフはほぼ中国人。環境の違いにとまどいつつも感じたのは「やることは同じ。映画作りって本当にすてきな行為だな」ということだったという。映画人の志は世界共通だとあらためて認識し、海を渡ることへのためらいは無くなった。今後も海外で仕事をしてみたいという気持ちは「もちろんあります」と明言。「どこの国がいいとかはなく、映画に携わることが大好きなので、携わっていけたらうれしいです」と力強く語った。

 海外に向けての名刺となる「空海」は、22日からの中国国内での公開が5万スクリーンという空前の規模。「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」の日本国内での937スクリーンと比較すると、約53倍と、その巨大さがうかがえる。製作費は日本円にして約150億円。中国・襄陽市に6年がかりで東京ドーム8個分の敷地に長安(現在の西安)のセットを組み、撮影が行われた。すべてがケタ違いの現場に染谷は「セットの説得力がお芝居の説得力にも伝わった。一生忘れられない経験でした」とカルチャーショックを感じていた。

 劇中では全編中国語での演技に挑んだ。最終的には吹き替えでの上映となったが、カイコー監督は「安らかな気持ちの中に知性も見える僧侶、という演じにくい役を面白く立体的にできている」と演技を絶賛。染谷は世界的巨匠から、演技のお墨付きもしっかりとゲットした形となった。

 現場では、空海とともに楊貴妃(チャン・ロンロン)の死の真相を追う詩人・白楽天(後の白居易)を演じたホアン・シュアン(32)との友情も築いた。2人で「このバディ最高だよね。これからもこの2人の冒険が見たいよね」と話していたという。カイコー監督は「若い人はいろんな役をやった方がいい」と苦笑いだったが、続編にも期待が持てそうだ。

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