座間9遺体切断事件 殺害現場アパートで「慰霊祭」 当該部屋の今後は未定

 神奈川県座間市のアパートから男女9人の切断遺体が見つかった事件で、殺人と死体遺棄の疑いで逮捕された無職白石隆浩容疑者が住んでいた当該アパートで14日午前、「慰霊祭」が執り行われた。

 アパートの家主である井上真吾さんが被害者を供養するために行ったもの。約30分間、神主がお祓(はら)いなどを行った。井上さんは、ボクシングの大橋ジムのトレーナーで、30日に7度目の防衛戦を控えるWBO世界スーパーフライ級王者・井上尚弥の父。井上さんは「今回アパートで起きた事件ですが、ようやく警察の規制も解除になりました。被害者の方々のご冥福をお祈りすると共にご供養を致します」とコメントを発表した。

 慰霊祭に立ち会った不動産管理会社の担当者は「オーナーさん(井上氏)が居住者さんのことをとても気にしている。そういう意味を含め、心の部分の配慮で慰霊祭を行った」と経緯を説明。事件発覚後から、「若い人が勝手に敷地に入ったこともあった」ことから、防犯カメラも設置したという。

 現在、アパートには、事件のあった当該の部屋以外に1室空き室があるといい「これから募集する。家賃はこれまで通り」とも説明。当該の部屋の今後は「まだ決まっていない」とした。

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