染之助さん葬儀・告別式に松村邦洋ら参列 「教わるものだらけでした」

 6日に肺炎のため83歳で亡くなった伝統芸能「太神楽(だいかぐら)」の曲芸師・海老一染之助(本名・村井正親)さんの葬儀・告別式が11日、東京・東光寺で営まれ、タレント・松村邦洋(50)、落語協会会長・柳亭市馬(56)ら60人が参列した。

 新人時代に多くのイベントで共演したという松村は、「優しく気さくな方でしたが、芸には目の色を変えてやられて。教わるものだらけでした。周りを照らしてくれて、いらっしゃると楽屋がパッと明るくなる素晴らしい師匠でした」と感謝の思いを込めて悼んだ。

 染之助さんが眠る棺には、芸で使用する傘とまり、家族の写真などが納められた。喪主を務めた妻・秀子さんは、「主人の人生は芸一筋で、お客さまに喜んでいただけるのが生きがいでした。今ごろ、15年前に旅立った兄・染太郎と、向こうで舞台に立ってると信じてます」と“コンビ復活”を願った。染之助さんも演奏したという、陽気な寄席囃子(ばやし)が流れる中での出棺となった。

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