東京・江東区で切りつけ事件 女性宮司と男性1人死亡 富岡八幡宮関係者のトラブルか
7日午後8時半ごろ、東京都江東区富岡2丁目で「刃物を持った人がいる」と110番があった。男性2人、女性2人の計4人が切られるなどのけがをし、うち男性1人、女性1人の死亡が確認された。警視庁が詳しい経緯を調べるとともに身元の確認を急いでいる。
4人はいずれも富岡八幡宮の関係者といい、4人の間で何らかのトラブルがあったとみられ、近隣住人の話では、刺された中には、宮司の後継ぎ問題で10年前からもめていた姉弟がいるという。八幡宮専属の男性運転手は軽傷だった。
警視庁によると、現場は富岡八幡宮の敷地内で、近くには血の付いたサバイバルナイフや日本刀があった。
近隣に実家がある衆院議員の柿沢未途氏がデイリースポーツの取材に応じ、「富岡八幡宮の関係者に聞いたところ、亡くなったのは女性の宮司と聞いている」と明らかにした。別の人も「亡くなったのは宮司の富岡長子さん」と話した。神社本庁とのトラブルもあったとしている。
倒れている人を目撃した40代の男性はデイリースポーツに、「30代くらいのスーツ姿の男性が左腕を切られていた。かなり出血していたが、意識はあったようだ。数人が囲んで介抱していた叫び声などは聞こえなかった」と証言した。
現場は東京メトロ東西線の門前仲町駅から東に約400メートル。富岡八幡宮は1627年創建。毎年8月の「深川八幡祭り」は、赤坂の日枝神社の山王祭、神田明神の神田祭とともに「江戸三大祭り」の一つに数えられている。