魔よけの「鬼瓦」復活 阪神・淡路大震災時に全壊ホテルで損傷免れた

 神戸市中央区の神戸メリケンパークオリエンタルホテルで7日、阪神・淡路大震災を乗り越え、神戸を守るシンボルとの願いが込められた魔よけの「鬼瓦」の除幕式が開かれた。

 この鬼瓦は元来、同区にあった旧オリエンタルホテルに1960年代から飾られ、同ホテルが95年の阪神大震災で全壊した際も大きな損傷はなく、同年開業のメリケンパークのホテルに引き継がれ、館内で展示されていた。

 2014年の施設の修復工事を機に倉庫で保管されていたが、神戸開港150年記念行事に合わせ、ホテル3階の正面玄関に復活させることになった。

 鬼瓦は彫刻家で文化勲章受章の故淀井敏夫氏の作。2基あり、ともに高さ約1・8メートル、幅約1・6メートル。

 午前11時半ごろに始まった除幕式には淀井氏の親族らが参加。親族やホテルの荒木潤一総支配人らが紅白のロープを引っ張ると、鬼瓦が現れた。

 荒木総支配人は、今回の復活について「歴史ある美術品にふさわしいホテルになるという決意で考えてきた。これからも神戸の街と歩んでいきたい」とあいさつした。

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