中村鋭一さん葬儀 浜村淳氏と道上洋三氏が40年超番組の継続誓う

中村鋭一さんの思い出を語る吉田義男氏(左)と浜村淳=大阪府・吹田市の千里会館(撮影・山口登)
中村鋭一さんの思い出を語る吉田義男氏(左)と浜村淳=大阪府・吹田市の千里会館(撮影・山口登)
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 6日に肺炎のため87歳で亡くなった、関西の名物ラジオパーソナリティーとして活躍した中村鋭一さんの葬儀が10日、大阪府吹田市内で営まれた。中村さんが先駆者となって切り開いた関西の朝のラジオ界で40年以上番組を続けている後輩パーソナリティーの浜村淳氏(82)、道上洋三氏(74)をはじめ400人が参列した。

 浜村氏は、中村さんがABCラジオ「おはようパーソナリティ」を開始した3年後の74年に、MBSラジオ「ありがとう浜村淳です」をスタートして44年目になる。

 浜村氏は番組スタート時に中村さんから「しんどいけど、そのしんどさを楽しみや」と激励されたことをなつかしみ「声の調子悪なったら『龍角散』がええでと勧められ、あれから40年以上、飲み続けております」と明かした。

 「中村さんがほめてくれたことは1度もなかったですね。中村さんが番組で俳句を募集するので、私も『父よ母よ、あの日は遠き柏餅』という句を応募したんですが、平凡でアカンと言われました」と頭をかいた。

 番組の50年継続を目指す浜村氏は「及ばすながら中村さんの後をついていきます。本当に及ばずながらですが、私を早いことこっちへ来いと呼ばないでくださいとお祈りしてきました」と語った。

 また道上氏は、77年に中村さんから「おはようパーソナリティ」を引き継ぎ41年目になる。中村さんが87歳まで現役パーソナリティーだったことに「40年やっても先輩に追いつけず、越えられませんので、先輩の歳まで少なくともあと13年は頑張らないといけません」と語った。

 出棺の際は、熱狂的な阪神ファンだった中村さんが「おはパソ」で歌唱して普及した「六甲おろし」を参列者が合唱し、大きな拍手で見送った。

 2番と3番の歌詞が分からない人が多く毎回途切れそうになったが、道上氏が声を張りあげてリードして完唱。道上氏は「中村さん、ありがとう!」と叫んだ。

 阪神優勝時に再びラジオ出演して六甲おろしを歌うことを楽しみにしていた中村さん。道上氏は「来年は、阪神が優勝して、中村さんは六甲山の上から、僕とリスナーが甲子園球場で歌いましょう」と約束した。

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