民進分裂 安倍政権VS希望VS立憲民主 三極対立が鮮明に

 民進党の枝野幸男代表代行は2日、東京都内のホテルで記者会見し、新党「立憲民主党」を結成すると表明した。希望の党(代表・小池百合子東京都知事)に参加しないリベラル系の菅直人元首相、長妻昭選対委員長らが参加する意向だ。民進党は分裂し、衆院選(10日公示-22日投開票)は安倍政権と希望、立憲民主をそれぞれ中心とする三極が対立する構図が固まった。

 小池新党との合流を目指した民進党が結局、リベラル派新党と無所属出馬派に分裂する事態となった。

 枝野氏は会見で「安倍政権の暴走に歯止めをかけるための大きな役割を果たす」と強調。首相が唱える憲法9条への自衛隊明記に反対を明言した。関係者によると、枝野氏、菅、長妻各氏と赤松広隆元衆院副議長らは民進党に離党届を出した。3日午前、都選管に新党設立を届け出る予定だ。

 希望については憲法や安全保障、消費税増税を巡るスタンスの違いを念頭に「私たちが積み重ね、目指してきた理念や政策とは異なる」と指摘。希望から立憲民主党に移行したい候補者に関し「排除しない」とした。

 民進党最大の支持団体である連合の支援を得られるとの認識も示した。「働く者の立場というのが私たちの立ち位置だ。連携していける」と述べた。

 比例代表では全ブロックでの候補者擁立を目指す。野田佳彦前首相や岡田克也元代表ら無所属で立候補する民進党出身者との連携に期待を示した。

 一方、岡田克也元代表はこの日、国会内で記者会見し、希望の党、枝野新党の双方に参加せず、無所属で衆院選に立候補すると明言した。新党については「リベラル派が入ると聞くが、やや政策的にぴったりしない」とし、希望とは安倍政権打倒という目的を共有しており「敵対するつもりはない」と語った。

 野田佳彦前首相、安住淳元代表代行、江田憲司前代表代行、自由党の小沢一郎共同代表も無所属での出馬を表明した。

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