ＮＨＫの放送総局長会見が２０日、東京・渋谷区内の同局で行われた。俳優・小出恵介の無期限活動停止を受け、６月に予定されていたドラマ「神様からひと言～なにわお客様相談室物語」が放送中止となったことの賠償協議について、木田幸紀放送総局長は「ＮＨＫのスタンスも考え方もかわっていません」として、所属事務所側と話し合いを続けていると語った。

　小出が今月１３日に府青少年健全育成条例違反の疑いで書類送検されるなど、事件に動きも出ている。賠償協議の結論を出す期限については「相手のあることなので、いついつまでにどう、ということは今言えないです」と語るにとどめた。

　ＮＨＫ側はこれまでにも木田放送総局長や上田良一会長が、ドラマの制作費が広く視聴者から徴収した受信料が用いられていることを重く受け止め、損害賠償の協議中だと発言している。