今井絵理子参院議員（３３）との不倫疑惑渦中にあり、２３日発売の「週刊新潮」で、今度は政務活動費を巡る疑惑が報じられた神戸市議の橋本健氏（３７）が２３日、神戸市庁舎で会見した。神妙な面持ちで姿を見せ、知人に印刷物を依頼発注したことは認めたが、架空発注疑惑については「否定」した。

　２３日発売の「週刊新潮」は、橋本氏が２０１０年から１４年の５年間に、公費である政務活動費を使って計１２回発行・配布したとされる政策チラシ「ハシケン通信」のうち８回分（約５６万５０００部、７２０万５３３０円を計上）について疑惑視。発注先の印刷業者の実態や、市民への配布自体に関しても疑念を呈し「架空発注疑惑」と報じている。

　この日の会見で橋本氏は「架空発注は否定させていただきます。すでに現物がありますので」とコメント。「自動車関連の事業も行っているが、（印刷を依頼した知人は）出会った時から印刷業を行っていた。０９年頃に経済団体で出会った。同時に下請け印刷業者も全て私が指定しました」と疑惑の目を向けられている関係について説明した。

　また、「当時は印刷物と領収書がそろっていれば手続き上、問題なかった。（１３年３月から１５年３月までの５回分が残っており）印刷物の現物があるので、架空ではない」とし、保管期間が５年間ということで、１３年３月以前の現物はないとも説明した。

　橋本氏は紺色のスーツに白いワイシャツ、紺のネクタイ。結婚指輪はしていなかった。