宙組トップ朝夏まなと、退団公演が開幕「最高に高いハードル」
宝塚歌劇団宙組トップスター朝夏(あさか)まなとの退団公演「神々の土地/クラシカル ビジュー」が18日、本拠地の兵庫・宝塚大劇場で初日を迎えた。
「神々の土地は」ロシア革命前夜の皇帝一家を中心とした物語。朝夏は国を憂う、皇帝の一族でもある軍人を演じた。「最後に高いハードルを頂いた。サヨナラ公演というより、これまでで最高のものをお届けしたい」と意欲を見せた。
今年4月に前トップ娘役だった実咲凜音(みさき・りおん)が退団。宙組はトップ娘役を置かないまま。朝夏と同時退団する伶美(れいみ)うららと、次期トップ娘役の星風(ほしかぜ)まどかが相手役を務めた。怜美はその美貌と落ち着いた声のトーンで存在感をいかんなく発揮し、代表作といってもよい出来栄え。朝夏も「いまのこの体制でしかできない作品」と自信をのぞかせた。
また次期トップの真風涼帆(まかぜ・すずほ)が朝夏の親友の大貴族を演じ、舞台を引き締めた。
ショーではタカラヅカ伝統の黒燕尾のシーンがあり「伝統を繋ぎたい」という朝夏の思いがこもったものとなった。
宝塚公演は9月25日まで。東京宝塚劇場は10月13日~11月19日。