中高生が作り上げたミュージカル映画が完成…40人がワークショップで
山口県下関市の梅光学院に通う中高生が作り上げたミュージカル映画「隣人のゆくえ-あの夏の歌声-」の舞台あいさつが12日、都内で行われた。
柴口勲監督と40人の中高生がワークショップで作り上げた作品。最初に太平洋戦争の下関大空襲の写真を取り入れることだけを決め、それ以外は白紙の状態でスタート。中高生がスタッフ、キャストを担当し、ストーリーなども一から自分たちで考え、完成させた。学業と平行しての作業とあって、撮影は昨年の夏休み中にスタート。その後は土日や祝日に行った。
舞台あいさつには柴口監督と出演した7人の女学生が登壇。ミュージカル映画とあって、舞台あいさつでは振り付けを交えた劇中歌も披露した。主演・野村カンナ役を演じた正司怜美(15)は「夏休みから撮影がスタートした。11月にシーンの撮り直しをしたけど、衣装は夏服の半袖で撮影だった。長時間(日陰の)中庭にいて寒かった」と撮影の思い出を語っていた。
またこの日、登壇者は下関市に午前4時前に集合して飛行機で東京へ。舞台あいさつでは疲れも感じさせず笑顔をみせた。出演&広報を担当した辻佑佳子(16)は「このまま東京に残って、毎回上映後に舞台あいさつをしたい」とすっかり楽しんだ様子。木暮実千代役を演じた平島咲良(15)は東京について「人が多いのが苦手。でも、もっと人が多い場所に行って、どんな状況なのか見てみたいし、頑張って体験してみたい」と語るなど貴重な夏休みの体験となったようだ。