猿之助「ワンピース」演出はゆず譲り
歌舞伎俳優の市川猿之助(41)が25日、都内で「スーパー歌舞伎2(セカンド) ワンピース」(10月6日~11月25日、東京・新橋演舞場)の製作発表会見を行い、人気デュオ・ゆずのライブ演出を取り入れることを明かした。
舞台は「週刊少年ジャンプ」で連載中の人気マンガ「ONE PIECE」を歌舞伎化した作品で、2015、16年に上演した演目の再演。昨年行われたゆずの20周年記念ライブから刺激を得たという猿之助は「ゆずさんのライブの演出を取り入れてみようかなと思ってます。最新技術、映像を使ったものですね」と明かした。
「ONE PIECE」を歌舞伎化する段階で、ゆずの北川悠仁(40)には相談を持ちかけ、行き詰まったときにはアドバイスも受けていた。舞台には北川の書き下ろした楽曲も使用されており、所々で“ゆずの香り”がする演目となりそうだ。
15年の上演時には約10万人を動員。原作者の尾田栄一郎氏(42)から「何をやっても(主人公の)ルフィにしか見えない」とお墨付きももらっただけに「今回の発展形では自由にやります」と自信たっぷりだった。
以前は、特殊能力を身につけたキャラクターたちを説明するせりふやナレーションが何度も出てきたが、今回はあえて説明は省く方向の演出にするという。「一般のお客さまが『ONE PIECE』の世界に入って来られるか心配だったんですが、いきなりルフィの手が伸びてもすんなり入って来られてた。尾田先生の書いたドラマの方が大事なんですよ」と、より心理描写に重点を置くつもりだ。