東京の落語界 大きく4つの団体、定席出演に障壁

 落語家・三遊亭円楽(67)が27日、都内で行われた落語芸術協会(芸協)の総会に出席し、客員として同協会へ加入することが承認された。五代目円楽一門会に所属したまま単身で加入する異例の形。「落語というものに恩返ししたい」と語り、将来的には協会同士の垣根も取り払いたい意向であることを明かした。

 現在、東京の落語界には大きく分けて「落語協会」「落語芸術協会」「五代目円楽一門会」「落語立川流」の4つの団体がある。

 芸協は1930年に六代目春風亭柳橋らが中心となって設立した「日本芸術協会」が前身。77年に現名称になった。一方の「落語協会」は23年に設立。分裂などを経て、戦後再び発足した。

 円楽が所属する「-円楽一門会」は先代円楽の師匠・六代目三遊亭円生が78年に「落語協会」を脱退し設立した「落語三遊協会」が前身。4つの定席の反対で、「-三遊協会」所属の落語家は寄席に出演できなかった。

 1年後に円生が急死し、「-三遊協会」は分解。大半は「落語協会」に復帰したが、円楽一門は復帰しなかったため、現在もゲストとして呼ばれる以外は定席に出演できない。

 83年には立川談志が一門を引き連れ「落語協会」を脱会、「落語立川流」を設立した。立川一門も定席出演ができない状況だ。

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