小池知事「忖度の政治もういらない」 都議選告示

 聴衆に手を振る小池代表=東京・有楽町 
 あいさつをする下村博文都連会長=東京都中央区
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 任期満了に伴う東京都議選(定数127)が23日告示された。今年最大の政治決戦になるとみられ、小池百合子知事が率いる地域政党「都民ファーストの会」と、自民党が対決する。都民ファと公明党など小池氏の支持勢力で過半数を獲得するかが焦点で、豊洲市場への移転問題を中心に舌戦を繰り広げる。都内の各選挙管理委員会によると、258人が立候補した。7月2日投票、即日開票される。

 加計学園問題や「共謀罪」の趣旨を盛り込んだ改正組織犯罪処罰法を巡る採決強行に批判のある中、都議会最大会派の自民が議席数を大きく減らした場合、安倍政権にとって打撃となる。都民ファが現有6議席から勢力を一気に拡大すれば、国政にも大きな影響を与えそうだ。

 地域政党「都民ファーストの会」の代表を務める小池百合子都知事は、渋谷駅前のスクランブル交差点付近で第一声を上げ、「古い議会はもういらない」と都議会最大会派の自民党を引き合いに対立軸を強調した。

 黄緑のスーツに身を包んだ小池氏が登場すると通り掛かりの人たちが次々に足を止め、スマートフォンで写真を撮影した。笑顔で応じた小池氏は「忖度(そんたく)の政治はもういらない。都民目線や生活者の目線を大切にしていく」と語気を強めた。

 一方、自民党東京都連の下村博文会長は、移転問題に揺れる築地市場が立地する中央区で、約150人の支援者を前に「小池氏の豊洲市場への移転方針はよく分からない」と訴えた。

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