がん闘病中だったフリーアナウンサーの小林麻央さんが２２日夜、３４歳の若さで死去したことを受けて、夫で歌舞伎俳優の市川海老蔵（３９）が同日、東京・渋谷のシアターコクーンで会見し、「どこまでも自分より相手のことを思う」と、優しさと思いやりにあふれていた麻央さんの人間像を明かした。

　海老蔵は「決してブレない自分、そしてどんな状況でも相手のことを思いやる気持ち、愛ですよね」と、麻央さんの終生、変わることがなかった優しさや思いやりを語った。

　具体的には「（姉の）麻耶さんが調子悪くなった時、私が舞台で疲れた時、お母さんが看病で疲れた時。麻央の方がもちろん大変なのに、自分よりも相手のことを心配する優しさ、どこまでも自分より相手のことを思う気持ち、これはね、一番多かったですね」と振り返った。

　２２日夜に息をひきとった麻央さんだが、「そういった力が最後までブレず、おとつい（２１日）まで笑顔で話していた」という。

　「私をどんな部分も、どこまでも愛してくれていた」という麻央さんを、あまりにも早く失ってしまった海老蔵。「できればずっと一緒にいて、私の方が先に…逝って、可能ならば。もっと幸せにもっと楽しく、家族やお友達や麻耶さんやお父さまお母さま、そして僕が役者として成長していく過程を、ずっと見守ってもらいたかった存在です」と、無念の思いを吐露していた。