フジ亀山社長、ドラマ復活果たせず「ちょっと悔いが残ります」 

 退任するフジテレビの亀山千広社長が26日、都内の同局内で行われた最後の定例記者会見に出席した。「ロングバケーション」、「踊る大捜査線」といったヒットドラマを数多く手がけてきたプロデューサーとしての手腕から、ドラマ視聴率の改善を特に期待されていたが任期の4年間で果たせず。「この4年間、本当の大ヒット作は出せなかったのはちょっと悔いが残ります」と本音を漏らした。

 任期中にやり残したことについて「やり残しは視聴率の回復だけです」と語った亀山社長だが、ドラマ部門に話題が及ぶと、発言にも熱が帯びた。「僕の時にヒット作を出せなかった」と無念さをにじませつつ、「(放送されてきたのは)流れの中でいろんなクリエイターたちが本当に悩み抜いて作った作品で、それから学んだことは多いはずだし、(今後)実を結ぶのかなと」と現場の奮闘を思いやった。

 フジテレビのドラマは10代、20代の若者をターゲットに据えたものが多く、テレビ全体で高齢化が指摘されている視聴者層との隔たりが視聴率に影響しているという意見も局内外である。例えば、TBSは火曜夜10時の枠で「F2」と呼ばれる35歳から49歳の女性を意識したドラマを制作し、「逃げるは恥だが役に立つ」のようなヒット作を世に送り出した。

 今後へ向けて、社長は「しっかり視聴者を引きつけるテクニック、(時代の)読み方みたいなものは、ドラマの中身だけではなく、話題作りも含めて継承していってほしいし、また検証してほしいと思います」と改善を託した。

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