NHK「きょうの料理」60周年 時代による変化とは…

料理へのこだわりを語った料理研究家・土井義晴氏(右)と番組司会の後藤繁榮アナウンサー=東京・渋谷のNHK
料理へのこだわりを語った料理研究家・土井義晴氏=東京・渋谷のNHK
料理へのこだわりを語った番組司会の後藤繁榮アナウンサー=東京・渋谷のNHK
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 NHK Eテレの料理番組「きょうの料理」(月~木曜、後9・00)が放送開始60周年を迎え、料理研究家・土井善晴氏(60)と司会の後藤繁榮アナウンサーらが24日、都内で会見した。

 同番組は1957年11月スタート。長年にわたり「日本のおふくろの味」を伝え、洋食、中華なども家庭に提案してきた。

 番組の内容は常に時代を反映してきた。開始当初は、日本の大家族を意識し、材料の基本は5人分。その後は核家族化を反映し、65年には4人分に。2009年からは2人分へと変化した。

 紹介するレシピにも変化があった。

 ◆昭和30年代 本格的な西洋料理を家庭向きにアレンジしたメニューを積極的に紹介。

 ◆昭和40年代 村上信夫氏、陳建民氏ら一流シェフのレシピが人気を集める一方、「おせち料理」など日本の伝統料理の基本を取り上げた。

 ◆昭和50年代 成人病(現在の生活習慣病)という言葉が生まれ、その対策を意識した食事の企画が大ヒット。料理研究家による本物志向のメニューも。

 ◆昭和60年代~平成 忙しい人向けの「スピード料理」が多く登場。外食の充実により家庭での料理場慣れが進む中で、手作りの楽しさや伝統的和食の知恵などを紹介。

 放送時間も当初は10分だったが、現在は24分半。なるべく吹き替えをなくし、放送枠内で作り上げるなど、手作り感を出す工夫で、作り安さもアピールしている。

 最近は多様な情報化社会にも対応。料理のレシピをインターネットで入手する人も多いことから、60周年を記念してデジタルコンテンツを充実させた。番組公式サイトや公式LINEで、放送で紹介した料理のレシピを1分間でまとめた動画を配信するなど対応している。

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