LOUDNESS米ツアー全公演中止“トランプの壁”外国人入国審査厳格化のため

 日本のヘビーメタルの代表格の4人組バンド「LOUDNESS(ラウドネス)」が、米国ツアーのために訪れたシカゴの空港で入国を拒否され、帰国したことが20日、分かった。公演を行う予定だったライブハウスは店の公式サイトで「米政権による外国人への入国審査方針が厳格化したため」と説明している。所属事務所によると、バンドは19日にシカゴで入国を拒否され、数時間後に帰途に就いた。7カ所を巡る予定の米国ツアーは全て中止となった。

 ラウドネスは19日にシカゴを皮切りに米国内7カ所で公演の予定だった。主催者がフェイスブックで「外国人入国に関する米国の新たな政策により、ラウドネスは米国への入国を拒否され、すでに帰路についた。米国ツアーの全ての公演はキャンセルされた」と発表した。

 所属事務所では「これまでは主催元などの招待状があれば、日本人は入国できていたので、今回も同じ段取りをしたが、『コンサートをする以上、ビザが必要だ』と言われたようだ。できれば仕切り直して改めてツアーを行いたい」とした。

 メンバーの高崎晃(56)、二井原実(57)はSNSで報告。高崎はツイッターで「27時間のフライトの末、ホームタウンへ戻った。無念」とつづり、二井原は「アメリカツアーはキャンセルです。3時間シカゴ滞在して帰国」「ゼロ泊アメリカ往復26時間の空の旅。すっかり飛行機には慣れました」とブログに記した。同バンドや二井原個人が過去に入国拒否されたことは一度もないとも明かしている。

 トランプ政権になってから、米政府は外国人の入国審査を厳格化。今月4日には、携帯電話の番号やパスワードなどを強制提出させる方針が報道され、日本なども適用される可能性があると報じられていた。

 ラウドネスは高崎と二井原らが1981年に結成した日本のヘビメタバンドの先駆け。84年には米国デビューも果たし、翌85年のアルバム「サンダー・イン・ジ・イースト」が米チャートで最高74位を記録。メンバーの加入・脱退がありながら、30年以上活動を続けている。

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