俳優・石田純一（６３）が、息子のいしだ壱成（４２）と舞台で初共演することが６日、分かった。石田が５月２０日に壱成の主演舞台「午前５時４７分の時計台」（神戸・松方ホール）に友情出演する。石田は壱成の母と、壱成が３歳の時に離婚。再会後はバラエティーでの共演はあったものの、ドラマや舞台での共演はなかった。ついに本職で共演を果たす２人はデイリースポーツの取材に応じ、互いの思いを告白した。

　「三國連太郎さんと佐藤浩市さんみたいな大きな話じゃないですよ」と照れながらも、石田は「僕も楽しみにしてます」と息子との共演に笑顔だった。

　過去に共演の打診があった際には「僕もバリバリの役者でやってて、壱成も自分の世界を築き上げてる時期だった」ため断ったが、今回は「友情出演で気軽にいいですよって」と快諾したという。

　石田は壱成の母と２１歳で学生結婚したが、その後離婚。壱成が１６歳になるまでは会う機会がなかった。２番目の妻松原千明（５９）との間には娘すみれ（２６）がおり、石田は「壱成にもすみれにも、大事な時に一緒にいてやれず、今でもすまないって意識はあります」と告白。ただ「子供に頼りにされる人間になろうと頑張ってきたつもり」と話す。

　壱成のデビュー時には「１０代で連ドラの主演を当たり前と思ってほしくなくて『天狗になるな』『言い訳はするな』の２つだけは言いました」と石田。息子を思うあまり激しくぶつかったこともあったというが「やっぱり親は一番の味方でしょうよ、と思うんですよね」。壱成の不祥事の際には「やり直しはできないけど出直しはできる」と寄り添い、「今では普通の親子以上にいろいろ話をしてる間柄」と明かした。

　石田は「親が言うのも何ですが、彼は２２歳で僕の主演の数を超え、すごい。臨場感あるいい役者だと思ってます」と俳優・いしだ壱成を高く評価。「壱成は酒を飲まないけど、今回は何か誘うチャンスがあれば」と舞台を心待ちにしていた。