クドカン大河【一問一答(3)】宮藤「時代劇のつもりでやる」

 宮藤官九郎(46)が五輪をテーマに脚本を手がける2019年のNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」にクドカン作品の常連俳優・阿部サダヲ(46)と中村勘九郎(35)がW主演することが決まり、3日、東京・渋谷の同局で発表された。

 記者会見の一問一答は次の通り。

   ◆  ◆

 -20年前の『元禄繚乱』では、お父さま(故中村勘三郎さん)が中村勘九郎時代に主演を務められた。

 勘九郎「素直にうれしいです。『元禄繚乱』といいまして、大石内蔵助を父が演じていたんですけど、大河ドラマで近代の金栗四三さんを演じられるという部分ではちょっと、勝ったんじゃないかなあと。歌舞伎役者なのに現代というのがうれしいですね。父からは飲んでる話しか聞いてないです」

 -日本のオリンピック選手の中で金メダルをとったようなスターではなく、一般にはあまり知られていない人を選んだ理由は。

 宮藤「大河ドラマでスタートしたわけではなく、ドラマの企画を考えた中で、オリンピックを大河にとなった時に、だんだんスライドしていったんですけど、何かを達成した人よりも何かを達成した人の影でこんなパイオニアがいたんだとか、達成できなかった人の思いとかの方に興味がいくというか。

 東京オリンピックのドラマやりますと言ったら64年のドラマやると思ったと思うんですけど、さかのぼっていったら一番最初に日本人でオリンピックに出た選手はたった2人しかいなかったと。何カ月もかけて海を渡ってストックホルムの大会に出たと。そういうのも知らなかったし、それがなかったら今、東京にオリンピックが来ることもなかったと考えると、オリンピックが来る前の年にそういうドラマを見るのもいいんじゃないかなと。

 新聞記者をというのは、テレビもラジオもなかった時代は、新聞が唯一のマスメディアというか、何かを知らせる時に新聞に載るっていう。小説も新聞小説で、新聞が第一線のメディアだったと思う。そこで政治記者をやってた田畑政治という人が、オリンピックを呼ぼうと。もともと水泳選手を挫折して記者になっているので。勢いつけてまわりを巻き込んでやっていったという歴史も詳しくは知らなかったですし。そういうドラマを見たいなと。現代劇じゃなければ全部時代劇だと思ってる。明治から(64年の)東京オリンピックまでというのは時代劇のつもりでやろうと思っています」

 阿部「田畑政治さんというのは政治と書いてまさじと読むんで、それで政治記者になったというのはすごいなと思いますけど。長らく役者をやらせていただいて、裏方みたいなものに興味がわきだしていたので、プロデューサーっぽい考え方をする人なんですよね。そういうのも勉強になるなと。今日、来ている記者の方でもカメラマンの方でも、ものすごく、たまーにつまんなさそうな顔をしている人がいて、そういうのも掘り下げていきたいなと思います」

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