桂文枝、徳島・鳴門市でご当地創作落語「板東英二さんは登場しません」
落語家・桂文枝(73)が29日、5月14日に徳島県鳴門市で開催する独演会の会見を大阪市内で行った。
鳴門市は第1次大戦期に「板東俘虜収容所」に収容したドイツ兵捕虜と友好的に接し、アジアで初めてベートーベンの「第九」が上演された土地柄で、文枝は創作落語「鳴門第九物語」を披露する。
この日の会見には鳴門市の子供たちも参加し、文枝を囲んでドイツ語で「第九」を歌唱。子供たちから「一緒に歌ってくれてありがとう」と感謝された文枝は「いえ一緒には、歌えてません」と口パクだったことを認めて、頭をかいた。
同席した泉理彦・鳴門市長によると、収容所があった板東地区は、タレント・板東英二が少年時代を過ごしたこともあったという。文枝は創作する落語に関して「後世に残る作品にしたい。時代が違いますので、落語に板東英二さんは登場できません」とお断りを入れていた。