企画、監督、俳優、音楽…全てオーディション 前代未聞の映画製作

 映画製作に向けたオーディション「NEW CINEMA PROJECT」で、前代未聞の映画監督オーディションが行われることが28日、分かった。同プロジェクトは大手芸能プロダクション「Amuse」と動画サイト「GYAO」が共同で実施するもので、プロ、アマチュアを問わずオリジナル映画の企画、出演者、ミュージシャンを公募し、1本の映画を作り上げるという取り組み。“全部オーディション”は果たしてゴールの映画完成までたどり着けるのか、注目を集めそうだ。

 俳優やミュージシャンだけのオーディションや企画、シナリオの公募は珍しくないが、通常は選ぶ立場であるはずの監督を筆頭に、すべてがオーディションで選ばれるプロジェクトが現れた。通常なら企画が存在しプロデューサーらが監督に依頼する、または監督自身が企画をプロデューサーに持ち込む形で映画製作はスタートする。しかし「NEW CINEMA-」はそのスタート地点までもオーディションしてしまおうというのだ。

 まずはオリジナル映画企画を選び、そのグランプリ受賞者が監督として映画を撮る形になる。近年は原作のある映画が主流となっているが、アミューズの遠藤日登思プロデューサーは「日本映画にはもっとオリジナル作品が必要だと思います。熱意やアイデアの詰まったエンターテインメント企画を本気で求めています」と新たな才能の登場を待ち望んでいる。

 企画の規定は「ITに関する記述が作中に何らかの形で登場する、映像化可能な実写の長編映画」というもの。書類は、原稿用紙1枚でもよく「作りたい映画の企画・あらすじを応募用紙(原稿用紙面)に自由に作成」するだけとあって、企画の善しあしだけをシンプルに競う形となる。グランプリの賞金は100万円、映画の制作費は5000万円程度を想定している。

 企画の募集は今月29日からスタートし、7月には監督が決定。その後、出演者とミュージシャンのオーディションも行われ、2018年3月に映画が完成する予定。なお、オーディションの模様は映像配信サービス「GYAO!」で公開される。

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